Introduction
主人公チャンソクには、Netflix人気ドラマ「39歳」で主演ソン・イェジンの恋人役を演じた、“ロマンス職人”の異名を持つヨン・ウジン。喫茶店でチャンソクと出会うミヨンに、「マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~」で主演を務め、その演技に惚れ込んだ是枝監督が『ベイビー・ブローカー』への出演を熱望した“韓国国民の妹”イ・ジウン/IU。監督は、『ジョゼと虎と魚たち』で繊細な演出と映像美で観客を魅了したキム・ジョングァン。さらに、キム・サンホ(『ビューティー・インサイド』)、イ・ジュヨン(『サムジンカンパニー1995』)、ユン・ヘリ(『ジョゼと虎と魚たち』)ら演技派俳優が集結。冬のソウルを舞台に、生と死、時間、記憶という深遠なテーマを、観る者たちの心に寄り添う癒しの物語に昇華させた。
Story
まだ冬が残るソウル。小説家のチャンソク(ヨン・ウジン)は、妻をイギリスに残し7年ぶりに帰ってくる。自らの経験をもとに小説を出版する為、懐かしさに思いを馳せながらソウルでの日々を過ごす。そこで出会う、喫茶店で誰かを待つ女・ミヨン(イ・ジウン/IU)、秘めた過去を燃やす編集者・ユジン(ユン・ヘリ)、妻が病に侵され希望を求める写真家・ソンハ(キム・サンホ)、客の記憶と引き換えに酒を奢るバーテンダー・チュウン(イ・ジュヨン)。心に深い葛藤を抱えながらも、人生を歩み続ける4人との出会いを経て、チャンソクは心に閉ざしてきた記憶と向き合い、新たな物語を紡ぎだすー。
Cast
ヨン・ウジン
チャンソク役
Netflix人気ドラマ「39歳」で主演ソン・イェジンの恋人役を好演した、“ロマンス職人”の異名を持つヨン・ウジン。俳優歴14年目にして大胆な役に挑戦した『愛に奉仕せよ』も記憶に新しい。本作は、キム・ジョングァン監督との2度目のタッグとなり、『窓辺のテーブル 彼女たちの選択』の撮影中には、「生きる姿勢、作品に対する真摯な姿勢、そして役者としての心構えを監督から学んだ」と語るほど、監督へ熱い信頼を寄せている。本作では、柔らかな雰囲気と繊細な演技で、これまで演じた中で最高の役柄のひとつとなった。
MOVIE
『ただの友達?』(09)
『トンネル3D』(14)
『キム・ソンダル 大河を売った詐欺師たち』(16)
『窓辺のテーブル 彼女たちの選択』(16)
『ときめきプリンセス婚活記』(18)
『出国 造られた工作員』(18)
『Special Delivery』(22)
『愛に奉仕せよ』(22)他
DRAMA
「男が愛する時」(13)
「恋愛じゃなくて結婚」(14)
「離婚弁護士は恋愛中」(15)
「内省的なボス」(17)
「法廷プリンス - イ判サ判 -」(17)
「七日の王妃」(17)
「プリースト~君のために~」(18)
「君の歌を聴かせて」(19)
「39歳」(22)他
イ・ジウン
ミヨン役
韓国のトップスターであり、才能あるミュージシャンでもあるIUは、“国民の妹”と言われるほど、韓国国民に慕われている。本名イ・ジウンで女優に挑戦し、「マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~」で主演を務め、その演技に惚れ込んだ是枝監督が『ベイビー・ブローカー』への出演を熱望した逸話を持つ。Netflixのオリジナル群像劇シリーズ『ペルソナ -仮面の下の素顔-』の中の一作品[夜の散歩]で共同作業したキム・ジョングァン監督との知己により、本作では、主人公チャンソクの母親という重要な役柄を幻想的に演じている。
MOVIE
『ペルソナ -仮面の下の素顔-』(19)
『ベイビー・ブローカー』(22)
『Dream』(未)
DRAMA
「ドリームハイ」(11)
「最高です!スンシンちゃん」(13)
「キレイな男」(13)
「プロデューサー」(15)
「麗~花萌ゆる8人の皇子たち~」(16)
「マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~」(18)
「ホテルデルーナ」(19)他
キム・サンホ
ソンハ役
名バイプレイヤー俳優、キム・サンホ。数々のテレビドラマや映画に出演し、あらゆる登場人物とその物語を「キム・サンホ流」に変えてしまう俳優として、どの作品においても堂々とした存在感で観客を魅了する。
MOVIE
『ビューティー・インサイド』(15)
『隻眼の虎』(15)
『特別捜査 ある死刑囚の慟哭』(16)
『あなた、そこにいてくれますか』(16)
『操作された都市』(17)
『ありふれた悪事』(17)
『目撃者』(18)
『ザ・ネゴシエーション』(18)
『焼肉ドラゴン』(18)
『不夜城の男』(20)
『国際捜査!』(20)他
DRAMA
「シティーハンター in Seoul」(11)
「ドクター異邦人」(14)
「運勢ロマンス」(16)
「ミッシングナイン」(17)
「キングダム」(19)
「キングダム2」(20)
「アリス -運命のタイムトラベル-」(20)
「Sweet Home - 俺と世界の絶望 -」(20)
「マイネーム:偽りと復讐」(21)他
イ・ジュヨン
チュウン役
『毒戦 BELIEVER』で聾唖兄妹の妹役を演じ存在感を示し、Netflixで配信が決定した続編にも出演が決まっている。
MOVIE
『サムジンカンパニー1995』(20)
『毒戦 BELIEVER』(18)
ユン・ヘリ
ユジン役
インディーズ映画を中心に活躍し、「賢い医師生活」や『ジョゼと虎と魚たち』で注目を集めている若手女優。
MOVIE
『ジョゼと虎と魚たち』(20)
DRAMA
「賢い医師生活」(20)
「賢い医師生活2」(21)
Staff
キム・ジョングァン
監督
キム・ジョングァン監督は、短編映画『ポラロイドカメラの使い方』(04)が数々の映画祭で賞を受賞し、観客や評論家から注目を浴びた。以来、『最悪の一日』(16)、『窓辺のテーブル 彼女たちの選択』(16)、『ペルソナ -仮面の下の素顔-』[夜の散歩](19)から『ジョゼと虎と魚たち』(20)まで、繊細な演出と映像美で観客を魅了してきた。第20回全州国際映画祭の全州シネマプロジェクトに選定された本作は、これまでの監督作の延長線上にありながら、少し違った構成、題材、登場人物、物語となっており、観る者たちの心に寄り添う癒しの物語に仕上げている。
MOVIE
『ポラロイドカメラの使い方』(04・短編) 監督・脚本 他
『Lovers』(08) 監督・脚本
『もう少しだけ近くに』(10) 監督・脚本
『最悪の一日』(16) 監督・脚本・企画
『窓辺のテーブル 彼女たちの選択』(16) 監督・脚本
『ペルソナ -仮面の下の素顔-』[夜の散歩](19) 監督・脚本
『メモリーズ』(19・短編) 監督・脚本
『ジョゼと虎と魚たち』(20) 監督・脚本
受賞歴
『ポラロイドカメラの使い方』:第3回ミジャンセン短編映画祭 審査員特別賞 他
『最悪の一日』:第38回モスクワ国際映画祭 国際映画批評家連盟賞
Comment
韓国著名人メッセージ(抜粋)
すべての登場人物の表情・声は、
私の記憶にずっと残ると思います。
深い霧の中にいるような寂しさを、
キム・ジョングァン監督は見事に体現しています。
ムン・ソリ
女優/『オアシス』
どんな人でも寂しさや孤独を抱えているけれど、
チャンソクと出会う人々の対話から、癒しを感じて欲しい。
それはまるで、一人旅をしているような時間になるはずです。
ハン・ジミン
女優/『ジョゼと虎と魚たち』
最初から最後まで、とても不思議な魅力のある映画で、
いつの間にか作品に入り込んでしまいました。
チャンソン
2PM
慌ただしい日々を送っている私たちを、
一瞬立ち止まらせてくれる、そんな作品です。
映画館で観ると100%、
いや200%満足することができます。
ユン・ジョンシン
歌手
鑑賞後、しばらく席から立ち上がることが出来なくなったのは久々でした。
静かな水面に、一滴のしずくを落とした時のような波動を感じ、
ずっと心に残ります。
キム・ムヨル
俳優/『声/姿なき犯罪者』
役者の方々の演技が素晴らしく、感動しました。
ここまで登場人物に集中できる映画を撮れるのは、
キム・ジョングァン監督しかいません。
チン・ギジュ
女優/『殺人鬼から逃げる夜』


著名人メッセージ
静けさの中に、消えかけの蝋燭のように人間の風景が浮かび上がる。
幻のようでありながら、気づくと身体の芯が温まっていた。
韓国版「ジョゼと虎と魚たち」キム・ジョングァン監督がさらに深化。
犬童一心
映画監督
あなたが何事か眠れずにたったひとりだと感じる夜、
その時どこかで起きている人たちがここにいます。
この映画の薄明の闇の静けさと深さにはすべての人への祈りがあります。
いがらしみきお
漫画家
物語を書いているとき、それが想像の産物なのか、
過去の記憶が膨らんだものなのか、
自分でもわからなくなるときがある。
その戸惑いや浮遊感が全編に溢れていた。
実に不思議な映画を観ました。
カツセマサヒコ
小説家
この世に存在する、誰もが抱える“闇”。
それは単なる明るさの度合いではなく、
人生の経験そのものを指す言葉なのかもしれない。
スクリーンの暗闇を仄かに照らす
煙草の火とその音に、生きる強さを感じずにはいられない。
古家正亨
ラジオDJ/MC
東京と同じ、眠らぬ街ソウルの片隅で。
傷を支え合う者たちの不思議なおしゃべりが心地良い。
誰もが皆、過ぎゆくだけ。
けれどよく目を凝らしてみると、
その一瞬一瞬に色褪せない会話が生まれている。
伸びやかな真実に、心に余白が生まれました。
背負った荷物を下ろしていいと伝えてくれる映画です。
東紗友美
映画ソムリエ
日頃見ない様にしている僕自身の不安や弱さ。
それに向き合う勇気をもらった気がします。
今一度、足を止めて内省する時間を与えてもらえました。
梅林太郎
音楽家
鍵をかけて胸のいちばん奥にしまっていたのに、
べらべらと喋ってしまうときがある。
もう、あなたのせいですよ、と思う。
『夜明けの詩』は、鍵を開く映画だ。
蒼井ブルー
文筆家・写真家
現実と虚構の狭間で
誰しもが“誰か”を待っている。
心の夜明けを待つ私たちを
独りにさせない映画でした。
森田 紗英
タレント
夜明け前って一番暗いんです。
そんな時に起きていると色々考えることもあります。
私は彼のこの役に共感できるところもあります。
おそらく皆様も…。
詩を読むような映画です。
皆様のテンポで映画を観るのではなく、
「詩」を聞くように観る映画です、
そうしたらすごい「こんな音」が聴こえてきます。
野村武寛
シネマート新宿・心斎橋 番組編成
※順不同