ストーリー

マックス、38歳。いま、僕の25年間を「▶再生」する。

 1993年、パリ。両親からビデオカメラを贈られた13歳のマックスは、温かな家族や幼なじみのエマ、マチアス、アルノーたちとの日々を撮り始める。いつしかそれは彼のライフワークになり、25年の歳月が大量のテープに保存されていった。

 2018年.38歳になったマックスは、ある日、撮りためた25年を映像作品に仕上げようと思い立ち、テープの山を整理し始める。そこには、エマと初めて会った日のこと、背伸びした夜遊び、初めてのバルセロナ旅行や、フランスサッカーW杯でのお祭り騒ぎ、ミレニアムの興奮、手痛い失恋や友の成功――いつも一緒だった仲間たちとの日々とマックスのすべてが記録されていた。

 素直になれず、大切なものを手放してしまったマックスは、新たに自分の「映画」のラストシーンを準備するー。