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《北欧の至宝》マッツ・ミケルセン生誕60周年祭

INTRODUCTIONイントロダクション
2025年11月22日に60歳の誕生日を迎える、デンマークで最も成功した世界的俳優の一人、マッツ・ミケルセン。その魅力は、年を重ねてなお美しさを増すそのルックスはもちろんのこと、ハリウッドで存在感のある悪役や深みのある脇役を演じる一方で、デンマーク映画にも出演し続け、どんな役柄も感情の奥行きを持つキャラクターへと昇華させ、深い共感を呼ぶその演技の幅広さにある。
プロのダンサーとしての約10年にわたるキャリアを持ちながら、『プッシャー』(1996)で鮮烈な映画デビューを飾って以来、ニコラス・ウィンディング・レフンやトマス・ヴィンターベアといったデンマークを代表する名だたる巨匠たちの作品に数多く出演し、『偽りなき者』(2012)で第65回カンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞。その一方で、『007/カジノ・ロワイヤル』(2006)で演じた魅惑的な悪役像で世界中に強烈な印象を残して大ブレイクを果たす。その後もハマり役となった『ハンニバル』(2013-2015)のハンニバル・レクター役でその人気を不動のものとし、名実ともに現代デンマークを代表する俳優となった。
ハリウッド超大作でも確固たる存在感を示す一方で、デンマーク映画においても、彼は弱さやユーモアを持った人間味溢れる市井の人々を演じ、その演技の幅を証明し続けている。本特集上映では、彼の生誕60年を祝い、日本劇場初公開の貴重な作品を含む代表作7作品を一挙に上映、マッツ・ミケルセンのキャリアを通じて培われた演技の真髄に迫る。“北欧の至宝”とも称される名俳優の輝き、そして圧倒的な存在感をスクリーンで体感してほしい。
MADS MIKKELSENマッツ・ミケルセン
1965年11月22日、デンマークのコペンハーゲン生まれ。 約10年間、プロのダンサーとして活躍したのち、ニコラス・ウィンディング・レフン監督の『プッシャー』(1996)で映画デビューを果たすと、デンマークで大ヒットを記録したTVシリーズ「UNIT ONE -特別機動捜査班-」(2000 – 2003)で世間にも広く知られるようになる。スザンネ・ビア『しあわせな孤独』(2002)、クリスチャン・レヴリング『悪党に粛清を』(2014)、トマス・ヴィンターベア『アナザーラウンド』(2020)、アナス・トマス・イェンセン『ライダーズ・オブ・ジャスティス』(2020)、ニコライ・アーセル『愛を耕すひと』(2023)といったデンマークを代表する監督たちの作品でその存在感を示す一方で、『007/カジノ・ロワイヤル』(2006)で演じた悪役ル・シッフルで世界中にその名をとどろかせ、人気ドラマ「ハンニバル」(2013 - 2015)のハンニバル・レクター役はまさにはまり役となり、今なお世界中の観客を魅了し続けている。以降も『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)、『ドクター・ストレンジ』(2017)、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(2022)、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(2023)などハリウッド超大作にも多数出演、日本でも“北欧の至宝”と称され熱狂的なファンを多く持つ。