韓国のフーダニット・ミステリー『告白、あるいは完璧な弁護』は、2人の女と1人の男を軸に2つの殺人事件を巡る、ダイナミックなツイスト(どんでん返し)も光る目まぐるしくもスリリングな逸品だ。殺人容疑をかけられたIT企業のカリスマ社長と敏腕弁護士が、雪深い山中の別荘で2つの殺人事件に向き合い、嘘と真実が派手に交錯する予測不可能な攻防を繰り広げる、一瞬たりとも目が離せないソリッドなサスペンスに仕上がっている。全編を通じてストーリーが二転三転するなど、大胆なミステリーの仕掛けが本作の醍醐味だが、本稿では5つのポイントにフォーカスして、ややトリッキーな構造を持つこの作品の謎を解読してみたいと思う。
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