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サンダンス映画祭でワールドプレミア上映されるやいなや、批評家たちから大絶賛で迎えられ、ベルリン国際映画祭、シッチェス・カタロニア国際映画祭をはじめとする、世界中の名だたる映画祭で喝采を浴びた狂気と戦慄のサイコスリラーがついに⽇本に上陸する。

「いま観るべき10人の監督」(Variety)にも選ばれた気鋭の女性監督プラノ・ベイリー=ボンドの長編デビュー作となった本作。『REVENGE リベンジ』(17)、『セイント・モード/狂信』(19)、『TITANE/チタン』(21)、『ハッチング―孵化―』(22)、といった女性監督が手掛けたホラー映画が各国で大躍進を続ける中、新たな驚異の才能の出現に世界中から注目が集まっている。その卓越した演出手腕と独創的なストーリーテリングで、ダリオ・アルジェント、サム・ライミ、ルチオ・フルチらVHS全盛の時代に隆盛を極めたホラー映画へのリスペクトに溢れた、めくるめく恐怖の幻想を紡ぎ出す。

有害な映画<ビデオ・ナスティ>ムーブメントと英国政府による映像検閲・規制の激化を背景に、“社会のため”に過激なシーンをカットする映画検閲官が、暴力的な映画の世界に取り込まれていく恐怖を描く。検閲する目的は、映画に感化された鑑賞者が同じような残虐行為を行わないために、最初からカットしてしまうことだ。しかし、そもそもすべてを観る映画検閲官が、現実と創作物の区別がつかなくなったとしたら……。

“表現の自由”を盾にフェイク動画や過激なコンテンツがインターネットに溢れかえる現代社会において、本作は客観性の欠如や、正義感による断罪行為の危うさも浮き彫りにする。映像リテラシーの在り方を問う批評性と、偏執的なまでのホラー愛が融合し、エンターテインメントへと昇華した、新たな傑作サイコスリラーが誕生した。

恐怖の没入体験 - IndieWire

刺激的な悪夢 – Bloody Disgusting

素晴らしく過剰 - Timeout

強烈なビジュアル - The Playlist

エレガントで不穏 - The Guardian

1980年代、サッチャー政権下のイギリス。有害な映画<ビデオ・ナスティ>と呼ばれる暴力シーンや性描写を売りにした過激な映画の事前検閲を行う検閲官のイーニッドは、その容赦ない冷徹な審査ゆえに“リトル・ミス・パーフェクト”と呼ばれていた。イーニッドがいつも通り作品をチェックしていると、とあるホラー映画の出演者が、幼い頃に行方不明になった妹のニーナに似ていることに気付き、次第に虚構と現実の境界があいまいになっていく――。

プラノ・ベイリー・ボンド/監督・共同脚本

ウェールズ出身の監督・脚本家。
短編映画『NASTY』(2015)がBFIロンドン映画祭でのプレミア上映を皮切りに、世界中の100以上の映画祭で上映され多くの賞を獲得、2017年には映画界の独創的な新しい才能を支援するプログラム「BFIネットワーク@LFF 2017」にも選ばれる。
初長編映画となった『映画検閲』(2021)はサンダンス映画祭でプレミア上映され批評家たちから絶賛を博し、第71回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に正式出品されたほか、第54回シッチェス・カタロニア国際映画祭コンペティション部門出品をはじめとする各国のファンタスティック映画祭でも観客から熱狂を持って迎えられ、バラエティ誌の「いま見るべき10人の監督」や、スクリーンインターナショナル誌の「スターズ・オブ・トゥモロー」に選ばれるなど、新たな才能として世界中から注目されている。

ニアフ・アルガー/イーニッド・ベインズ役

アイルランド出身の俳優。
チャンネル4とBBC製作、シェーン・メドウズ監督によるTVミニシリーズ「THE VIRTUES」(2019)で見せた演技で批評家の称賛を浴び、BAFTAが選ぶブレイクスルー・ブリッツ<有望な新人>の1人にも選ばれる。続くニック・ローランド監督の映画『CALM WITH HORSES』(2020)でコスモ・ジャーヴィス、バリー・コーガンらと共演し、英国アカデミー賞(BAFTA)で助演女優賞にノミネート、アイルランドアカデミー賞(IFTA)で最優秀助演女優賞を受賞した。その後も、リドリー・スコットが製作総指揮・監督を務めたHBO製作のドラマシリーズ「レイズド・バイ・ウルヴス/神なき惑星」(2020-2022)や、ガイ・リッチー監督の『キャッシュトラック』(2021)、セバスティアン・レリオ監督のNetflix製作『聖なる証』(2022)など話題作への出演が続いている。